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ナゼ廃盤? POP GROUP [UK/PUNK/NEW WAVE]



今年は年頭より歌謡曲ばかり聴いてたせいか、その反動で歌謡曲と全く逆のベクトルを持ったものを聴きたくなりました。
そんなとき私が真っ先に引っ張り出すのは、POP GROUPやBIRTHDAY PARTY、DISCHARGEなどの刺激物なのですが、
いやあ、ひどいですね。

何が酷いって、POP GROUPのアルバムで現在入手できるのは「y」のみである、ということです。


Y(最後の警告)

Y(最後の警告)

  • アーティスト: ポップ・グループ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/06/25
  • メディア: CD

こんなことでは、フラ○ツ・フェ○ディナンドなんかを聴いてニューウェーブに興味を持ち始めたようなワカモノたちに、POP GROUPは難解なアルバムを一枚だけ残して解散してしまった難解なバンドだなどという誤解を与えてしまうのでは、と危惧しております。

実際は、3枚だしてます。そして全てが素晴らしい。
セカンド "How much longer" (正式名称 "for how much longer do we tolerate mass murder?")は、この「y」よりもコンパクトでソリッドで、寧ろこちらの方がわかりやくて、でも狂ったような曲ばっかりで、衝撃度大。劇薬です。

3rdの"We Are Time"では、従来の暴走はやや鳴りをひそめ、狂ったような曲だけでなく、ちょっと悲しげないい曲も入ってます。

更に、これはコアなファンしか知らないかもしれませんが、1998年に、唐突にリリースされた、"We Are All Prostitutes" というものもあります。
これはたぶんオフィシャルだとは思うのですが、いわゆるレアトラック集。内容的にはHow much longer 路線。ていうか半分かぶってますけどね。
これもやはり衝撃度高め。
私はこれアナログで所有しているのですが、なぜか巨大なポスター付きでした。

とはいえ現代はインターネット時代、ネットでダウンロード&購入できるんですね。
と思ってNapsterで検索したけど、無い。。

興味のある方はこちらへどうぞ。

http://www.last.fm/music/The+Pop+Group/We+Are+All+Prostitutes

"for how much longer do we tolerate mass murder?"
"We Are Time"
"WE ARE ALL PROSTITUTES"


そういえばPOP GROUPのシングル"We Are All Prostitutes"は、以下のラフトレのコンピに収録されています。


Rough Trade Shops: Post Punk

Rough Trade Shops: Post Punk

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Mute
  • 発売日: 2003/07/07
  • メディア: CD



これがまた殆ど名前も聞いたこともないようなバンドが半数を占める、ウルトラ・レア・トラック集になってます。有名どころでは、gang of four、XTC、Slits、Wire、PILなんかもあります。
アート・リンゼイ率いるDNAなんかも入ってますね。これも衝撃度大。
どれもこれも非常に切れ味が鋭いです。
80年代初頭のラフトレがいかに凄かったか、ということを改めて再認識させてくれる、資料的価値も高い一枚。セールス的にはぜんぜんだったんでしょうけど。
でもその直後、ラフトレはスミスという巨人のおかげで救われるんですが。

これはロンドンのROUGH TRADE SHOP↓



ちなみに冒頭の画像は、シングル"She's Beyond Good And Evil"です。
以下のコンピでも聴けます。

In the Beginning There Was Rhythm

In the Beginning There Was Rhythm

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Soul Jazz
  • 発売日: 2004/01/01
  • メディア: CD


ダブ路線ものが多いのですが、ただ事ではないかっこよさ。
ここでもやっぱりgang of fourがカッコイイ。


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コメント 2

sknys

hgstrm2さん、こんにちは。
The Pop Groupのアルバムは2枚、手許にあります。
《Y》(Radarscope 1996)はリマスターCD、
《How Much Longer...》(Rough Trade 1980)はアナログ盤ですが、
1stのリマスターCD盤はオリジナル盤より1曲多く、
2ndのリイシューCD(1996)は何故か1曲少ないんですね。

《We Are All Prostitutes》(1998)は
2ndのリマスター再発が頓挫した結果、コンピ盤としてリリースされた
経緯があったようです(これが2nd「廃盤」の理由ではないでしょうか?)。

ソリッド・ファンクな2ndの方が好みですが、
ジャケ的にはSlitsの「泥んこアマゾネス」とペアで認識される
1stの仮面(被りもの?)スリーヴが強烈です。
「Andre Kerteszが1971年に撮影した
ジプシーの裸の子供が聖なる口づけをしている」ジャケも好きですが。

下記サイトの記事を参照・引用しました^^
http://weare.hacca.jp/pop_group/pages/pop_main1.html
by sknys (2007-01-13 14:23) 

hgstrm2

sknysさん、こんにちは。

あとは映像のDVD化が望まれますね。
できればPOP GROUPだけでなく、ラフトレ関係で。

私は10年程前、BEAT UKという番組で流れたPOP GROUPのShe's Beyond Good and Evil のビデオクリップを録画したものを持っていますが、やはりその時代特有のシャープでアナーキーな空気感が出ていて、最高にかっこいい。

そしてもちろんマーク・スチュワートのオーラは尋常ではなく、凄いです。(一見格闘家風。。)
by hgstrm2 (2007-01-14 09:44) 

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