カバーするということ [音楽]
昨夜コンビニに入ったら、誰が歌っているのかわからないけど、
電気グルーヴのシャングリラのカバーと思しき曲がかかっていて、その出来がまた微妙過ぎて、私は別に電グルファンでもないんだけど、なんともいえないいやーな気持ちになりました。
やっぱりカバーするからには、オリジナルを越えてやる、くらいの気概を持ってやってほしいものです。
その曲からは、とりあえず売れた曲をカバーすれば売れるだろうという安易さしか伝わってきませんでした。
というわけで、オリジナル以上のかっこよさ、
或いはオリジナルとは違った独自の解釈で、とてもよいものになっている、
そんなカバーの名作を、とりあえず、いまパッと浮かんだ範囲でご紹介。
・Royal Trux / Money For Nothing
シングル "liar"のB面に収録。(冒頭の写真)
オリジナルはダイアー・ストレイツの84年か85年の大ヒット曲。
この曲ってこんなにかっこいい曲だったの?ってくらいROCK'N'ROLLになっている驚愕の一品。
・Pixies / Winterlong
これまたシングル "Dig For Fire" のB面。オリジナルはニール・ヤング。
A面よりこっちの方が全然いい。元曲もいいけど、あのPixiesが決して暴力的にならず、ステキな曲に仕上げています。素晴らしい。
シングルのB面にもかかわらずベスト盤に収録されているというのも、やはりそのクオリティの高さがあってこそ。
これを編集した人のセンスに拍手を送りたい。
Wave of Mutilation: The Best of Pixies
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Beggars Banquet
- 発売日: 2007/05/21
- メディア: CD
・Patti Smith Group / (So You Want To Be) A Rock'N'Roll Star
NY PUNKを代表する一枚にして奇跡的な大名盤、"Wave" 収録。
もちろんオリジナルのバーズ版も素晴らしいけれど、この曲に関してはパティに軍配が。
天上へと一気に駆け上がるような、夢のように素晴らしい一品。あまりにも輝いている。
・TELEVISION / Fire Engine
これ以外にもストーンズのサティスファクションなんかもカバーしているけど、結局どんな曲であろうとも、TELEVISIONがやるとああテレビジョンだな、ってことになる。
オリジナルは13th Floor Elevators。
・Sonic Youth / Superstar
オリジナルはもちろんカーペンターズ。
このひんやりとして粒子の細かいノイズから成る演奏と、あまりにも素晴らしい元曲の暖かさ&泣きメロが奇跡的にミックスされた、聴く者のこころを打たずにおかない素晴らしい一品。サーストンの異次元から語りかけるようなボーカルも素晴らしい。
ちなみにこのカーペンターズのカバーコンピ、かなり良い内容になっています。
まあ原曲がよいので当然ですけど。
Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Collectables
- 発売日: 1993/11/12
- メディア: CD
2008-10-04 16:42
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