Bouguereauの美 - 聖母編 [美術・建築・デザイン]
The Virgin of the Lilies
(1899, Private collection)
先日のCupidに関する記事で少しご紹介したウィリアム・アドルフ・ブグローですが、
本当に紹介しきれないくらい大量の素晴らしい作品を遺しています。
その絵画世界は、まさに、目くるめく美の殿堂。
本日は「聖母編」と題して、その素晴らしき美の世界をちょっとだけご紹介。
まずは、ブグローという画家について簡単におさらい。
1825年のフランス、映画「冒険者たち」でも有名なラ・ロシェルに生まれ、1905年に亡くなっています。
フランスのアカデミー会員として、流れとしては、ジェローム、カバネルらとともに、アングルらの新古典主義の流れを汲むいわゆる19世紀末フランスのアカデミズムを代表する画家であります。
いってみれば画家としては当時のエリートコースまっしぐらであり、生前には彼の名声は非常に高かったようですが、20世紀に入り、印象派やキュビスム、或いはシュールレアリスムなどの台頭とともに、これに対抗する旧勢力としてのアカデミズムが美術史から忘れ去られた存在となる中で、彼のこともすっかり忘れられてしまったのですが、ここ20年ほどで、彼はフランスで再評価されるようになったとのこと。
天使や女性、神話的世界を扱って、あまりにも甘美で耽美的、官能的な美の世界を繰り広げた彼の作品は、日本でも、もっと評価されて然るべきでしょう。
では彼の作品をご堪能ください。
The Virgin with Angels 1900 Musee d’Orsay, Paris, France |
Innocence 1893, Private Collection |
Songs of The Angels 1881, Forest Lawn Cemetary, Glendale, California |
The Madonna of the Roses 1903, The Gould Mansion Tarrytown, New York City, New York, USA |
2008-09-13 23:24
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