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暴力の歴史 [歴史・古代文明]

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先日みなとみらいで本屋に入ったら、
ずいぶんと面白そうな本がたくさん並べられていた。

そこで目を引いたのが、暴力に関する本。
こういった本を押すところに、この店のセンスの良さを感じるなー。

ぱっと目に付いたのは、『暴力の人類史』という本で、


暴力の人類史 上

暴力の人類史 上

  • 作者: スティーブン・ピンカー
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2015/01/28
  • メディア: 単行本



またずいぶんと面白そうな本だと思ったら、
著者はあのスティーヴン・ピンカー

『言語を生みだす本能』、『人間の本性を考える』などで知られる、
現代アメリカの認知心理学/進化心理学の第一人者。


過激派組織によるテロ、未成年者による猟奇的殺人など、
きわめて暴力的なニュースが繰り返される毎日に、
つい、現代社会はなんと暴力に満ち溢れていることかと思ってしまいがちだけれど
実は、ピンカーによれば、人類の暴力は、歴史的に見れば減少しているのだとか。

しかも、ただ減少しているというのではなく、
数千年、数百年、数十年というどの時間尺度で見ても減少しており、
また、戦争から体罰に至るまで、さまざまな形態の暴力が減少しているのだとか。


http://toyokeizai.net/articles/-/61232


面白い。

思えば、私が心理学を勉強しようと思ったのも
どうして人間は暴力を振るうのか、という疑問があったというのも
その理由のひとつだった気がする。

もっと言えば、どうして人間は、ひとを殺してしまうほどに
暴力をふるってしまうのか、ということだ。

結局、それに対する明確な答えは、与えてはもらえなかったし
また、心理学的な説明は仮説でしかないので、
自分なりに考えるしかないんだけれど
私としては、福島章先生の言ってることがいちばんしっくりきた。

つまり、人間というのは、その歴史を振り返れば、
基本的に狩人であり
獲物を捕らえ、殺した瞬間のいわゆる血の酩酊というものが
その深層心理下にあるのだと。

そして岸田秀先生が言うように、人間は本能を失い
文化でその代わりを作ってきた。

ここに全てがあるような気がする。



ヒトは狩人だった

ヒトは狩人だった

  • 作者: 福島 章
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本



ものぐさ精神分析 (中公文庫)

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

  • 作者: 岸田 秀
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1996/01
  • メディア: 文庫




それはさておき

とりあえず、、『人間の本性を考える』 を途中まで読んで、
ほったらかしになってたのを思い出したので
読み返してみようかと。

氷河期以後』もおもしろそう。


みなとみらいといえば、2月だったけど、こんなものもあった。


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「喜怒哀楽」僕はこれを「ニンゲン」と読む


うーん 名言!






犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))

犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))

  • 作者: 福島 章
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 新書



子どもを殺す子どもたち

子どもを殺す子どもたち

  • 作者: 福島 章
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2005/04/17
  • メディア: 単行本




人間の本性を考える  ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)

  • 作者: スティーブン・ピンカー
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2004/08/31
  • メディア: 単行本



(日めくり)まいにち、修造!

(日めくり)まいにち、修造!

  • 作者: 松岡 修造
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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