Roland Kirk [SOUL&JAZZ]
金曜の夜のテレビ番組といえば、タモリ倶楽部とPerfumeのHappyですが、
最大の難点は、これら2つの時間帯が重なっているということです。
なんとかならないものでしょうか。。
まあそんなことはさておき、本日是非ご紹介したいのは、
Roland Kirkの "Volunteered Slavery"、
これはかっこいいです。
Roland Kirkといえばいわゆるジャズミュージシャンなのですが、
これはジャズと思って聴かないほうがいいです。
かといってソウルか、或いはファンクかゴスペルか、というと
そうでもなく、要するにBlack Music としかいいようがない、
結構荒削りで、全く洗練されていないのだけれど、
大地から湧き出してきたような、魂がこもった素晴らしい音楽。
70年代のアフロ・ジャズなんかのノリに近いでしょうか。
特に2曲目の "Spirits Up Above"、
これは本当にグッとくる。
ラフな演奏の中にも、歌っている人たちの一体感というか、精神の交歓というか、
そういった崇高さすら感じさせます。
スティーヴィー・ワンダーの マイ・シェリー・アモールとか
バカラックの I Say A Little Prayer のカバーもあり。
でも、いわゆるジャズの名盤を紹介するような本なんかでは
まず紹介されない作品。
要するに、いわゆるジャズマニアの人から見れば、これはジャズではない、
ということなのでしょう。
ジャズでなければ名盤にあらずなのでしょうか??
ケチな話です。
マイ・シェリー・アモールを聴いて、改めてこの曲の素晴らしさを再発見。
なので最近スティーヴィー・ワンダーを聴きなおしています。
ちなみにRoland Kirkは "Now please don't cry, beautiful Edith" という作品
(現在は "RIP, RIG and PANIC" とカップリングでCD化されています)で
"Alfie" をカバーしていますが、これはバカラックではなく映画のサントラ、
つまりソニー・ロリンズの方。
なのに、曲の終盤でちょこっとバカラック版のほうのフレーズもいれてます。
"RIP, RIG and PANIC" はもちろんPOP GROUP解散後のメンバーが結成したバンド名の
元ネタでもありますが、これは "Volunteered Slavery" とは全く異なり、
というか本当に同じ人のアルバム?というくらい作風が異なり、普通にジャズしていて
これも名盤。
一見ぜんぜんジャズっぽくない、というかむしろニューウェーヴっぽいジャケも良し。
Rip, Rig & Panic/Now Please Don't You Cry, Beautiful Edith
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Emarcy
- 発売日: 1990/03/21
- メディア: CD
2008-09-12 22:57
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