太郎に訊け [文学・思想]
「ぼくは尊敬する人をもつことは甘えだと思う。(中略)
たとえば、自分がなにか困難に直面したとき、誰さんならこうしただろうと、自分が尊敬する人を引き合いに出して、その人がやったようにマネてみたりする。これじゃ、自分の意志なんてないじゃないか。まるっきり、責任を転嫁しているじゃないか。
だから、甘えだよ。それよりも、感動を大切にしろとぼくはいいたいね。
感動というフレッシュな感情にふれるたびに、自分を再発見してそこからさらに高めていく。この精神的飛躍をしないやつは、死んじまったほうがいい。」
(岡本太郎 『太郎に訊け!』)
先日の記事で書いたとおり
どうも最近、というかここひと月ほど、
精神的にかなりやばい状態で、
何もやる気がせず、ふてくされているのですが
私はそんなとき、岡本太郎先生の本を読むことにしています。
それを思い出して、数日前から『太郎に訊け!』を読んでいるのですが、
これは、人生相談形式になっているので、
いろんな人の悩みをバッサバッサと斬っていくところが痛快で、
且つ太郎先生の思想が明快に表現されているので、
読んでいると、なんというのか、心のモヤモヤした感じが、
少しずつ晴れてきます。
その効果か、やっと最近、持ち直してきた感があります。
とはいえ、まだまだリハビリが必要なようですが。
人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。 (文庫ぎんが堂)
- 作者: 岡本 太郎
- 出版社/メーカー: イーストプレス
- 発売日: 2009/05
- メディア: 文庫
2010-07-07 20:55
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