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本日のお題:「日本が中国に負ける」って?(2) [ひとり妄想対話篇]

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[ 前回の続き ]



- (先生B) とにかく、私にいわせれば、経済の見方が、あまりにも一面的すぎるんじゃないかな。
といっても、私は経済に関してはド素人だが、素人目から見ても、経済を考えるにはもっと違った視点、そしてメンタリティが必要じゃないか、と思うな。

- (おんな編集者A) といいますと?

- たとえば、中国がどうした、ヨーロッパ、アメリカがどうした、とアナリストたちが世界経済をいろいろ分析したり、太陽光発電とかエコビジネスとか、新しい産業をおこすのもいいけれども、もっと身近なことから見直すべきなんじゃないか、ということだ。

- 身近なところ、というと、アレですか、ごみを減らすとか、省エネとかですか。

- ぜんっぜん違う! 簡単にいえば、経済がどうとかこ難しいことばかり考えてないで、日本人はもっと遊べ、ってことだ。

- はァ? いや、これだけ景気が悪くて、みんないろいろ知恵をしぼったりして、頑張ってるんじゃないですか?遊んでる場合じゃないですよ?

- いや、違うんだ。 しかし君も随分肩に力が入ってるねぇ。
いいかい、そもそもだ、今の日本人は、不景気で、給料減らされたり、或いは将来が不安だといって貯金したり、とにかく金を使わない傾向があるね。

- そうですね。私もです。。 悲しいことに。

- で、日本人みんなが節約して、貯金ばかりしていて、全然金を使わなかったら、どうなる?

-そーですね。。 物が売れなくなるし、世間に金が回っていかないですよね。

- その通り。ごく単純な話だ。だから、もっと日本人は金を使うべきなんだよ。

- うーん。。でも、それって、パーッと遊んで金使っちゃえ、ってことですか?

- まあ端的に言えばそういうことだが、しかし、パーッと飲みに言ったりとか、そのような遊びでは、あとになにも残らない。それでは、バブルのころから何も学んでいないし、進歩もしていないことになる。
そこで私がおすすめしたいのは、趣味に熱中すべし、ということだ。

- 趣味? ですか? 

- そうだ。 つまり、それによって、いろいろ道具をそろえたりとか、どこかに出かけたりだとか、なにかとお金を使うようになる。人間が物理的に移動するだけで、お金は回るものだ。
それに、何より、楽しいじゃないか、人生が。 こつこつ貯金して、休日に何もしないで家でくさっているよりも、なにかに熱中したり、習い事したりしてた方がよっぽど楽しいし、何より健全だ。
そしてお金が回れば、儲かる会社も増える、それでみんなの給料もあがる、いいことづくめだ。
それに、余程お金のかかる趣味じゃない限り、せいぜい月に数万円だ。それで皆がハッピーになるように社会が循環していければ、増税して貧しい者から金を巻き上げるような、卑劣なことをすることもないじゃないか。政府の景気対策なんかよりよっぽど効果があると思うがね。

- なるほど、たしかに、それはよさそうですね。そうか、趣味かぁ。

- まあ、そう簡単にうまく回るかどうかはわからないけれども、少なくとも今の日本よりは、マシな社会になるんじゃないか。だいたい、週末に何をしてたかと聞かれて、寝てたとか飲んでたくらいしか応えられない輩が多すぎるよ。 そんな人生、あまりにも貧困じゃないか。
とにかく私が一番気にくわないのは、二言目には景気が悪いだの円高だの、とにかくみんな、経済のことばっかり気にしすぎだってことなんだ。
仕事中は、まあそれでもいいだろう。しかし少なくとも、仕事が終わったら、美味しいものを食べたり、デートしたり、趣味に没頭したりして、面白おかしく生きればいいじゃないか。
例えばイタリアなんて、日本と比べたら経済は酷いもんで、失業率も高い。でも、街行く人たちは、みんな楽しそうだ。イキイキしているよ。通勤電車に揺られてる日本人の、生気のない顔とはえらい違いだ。

- そうですね、通勤時間帯の電車の中って、すごい暗いですよね。男の人はなぜか、みんな黒いスーツだし。あれほんと気持ち悪いです。 それに比べたら、イタリアのおじさんって、オシャレでかっこいいですもんね。それに陽気で、おもしろいし。

- そうだね。 経済で世界2位だろうが3位だろうが、そんなこと、どうでもいいじゃないか。 
そんなことばかり気にして、その結果、国中が、毎日不安な顔して、退屈な人生を送っているひとばかり、なんてことになってしまったら、それこそが、最大の「負け」だろうよ。
まあ、20位とか30位となったら話は別だから、その時点で不安になったりすればいいだろう。

- そうですね。私も、日本人はもっと陽気になるべきだとは思います。

- まあ、あまりヘラヘラしすぎるのも困ったものだが、いずれにしても、国と国との間で、勝ったの負けたのいうのは、好きじゃないねぇ。そんなの、サッカーの試合くらいにしてもらいたいよ。





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Tamara de Lempicka, Portrait of Madame M. ,
1933, Private Collection

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