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悪趣味の極み [ECO・社会]

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アメリカで、煙草のパッケージに、ショッキングな写真のようなものが
掲載されて売られることになったようですね。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/101111/amr1011111122005-n1.htm

http://www.asahi.com/international/update/1111/TKY201011110252.html

http://www.cnn.co.jp/usa/30000861.html

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2774834/6438209



あきれました。

あきれ果てました。

こんなもの真剣に考えている人間がいるということに。
ばかばかしいにも程がある。

単純に、悪趣味です。


例えばタイなどでも、以前からかなりグロテスクな写真がパッケージにつけられており、
甚だ不愉快だったのですが、ついにアメリカもですか。

全くもって、彼らの良識というものを疑いますねぇ。
アメリカは、美しい煙草のパッケージデザインを生んだ国なのに
自らの手で、その文化遺産を葬ってしまうのですね。愚かですね。

で、煙草を吸うとガンになるよ、という警告を発することがその目的だそうですが
その理屈からいえば、発ガン性のあるものは、全て適用対象になるはずですね。

例えば車の排気ガスは発ガン性物質を多く含みますから、まず適用対象ですね。
そもそも、車で事故って死ぬ確率だって、結構高いですから
車を購入した際は、交通事故死現場写真を車に貼ることを義務化すればよいでしょう。

酒だって飲みすぎれば、ガンや糖尿病になりますから
酒瓶とか缶ビールにも、病気で苦しむ人の写真をつけたらどうですか。
飲酒運転防止のために、これまた交通事故死現場写真を貼ったら
効果てきめんかもしれませんね。

アメリカ人の死因の第1位は心疾患らしいですが、
これは必ずしも煙草が原因ではなく、むしろカロリー過多であることが多いそうですけど?

だとすれば、肉だとか、カロリーの高い食品には、
ものすごく太っている方の写真など貼ったらいいかもしれませんね。



でもそんなの、アホらしい。

悪趣味きわまりない。


確かに、煙草はガンのリスクを高めるでしょう。でも、それはあくまでも「リスク」です。
車の運転をすれば事故るリスクを負う
事業を起こせば、莫大な借金を負うリスクを負う
道を歩けば、通り魔に刺されるリスクを負う
それと同じ。

ちなみに私は、煙草を一日に20本前後吸う生活を10年以上続けておりますが
いまだにガンにはかかったことがありません。
私の友人でもっとたくさん吸っている人がいますが、彼らも同様です。

10年以上にわたって摂取し続けてもガンにならない物質を取り上げて
どうして発ガン性物質といえるのでしょうか?

などと真剣に反論するのもアホらしくなってきたので
あとは以下参照ください。


http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20061213#p1

http://www.sizen-kankyo.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=82514

http://plaza.rakuten.co.jp/nandeyakojyo/diary/200510240000/


あとはこちら、説得力抜群。

http://www.sizen-kankyo.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=98725


CO2が地球の温暖化の原因かどうかクリアになっていないのに
悪者にされてるのと同様です。 誰も不快な思いをしないだけましですが。


まあ、百歩譲って、煙草を吸うとガンになるとしても、
煙草の発ガン性をめぐって真剣に議論するのは、不毛だと思います。
そんなことを言ってたら、世の中、発ガン性物質だらけになってしまうのですから。

そんなことは問題の本質ではありません。

重要なのは、発ガン性物質は煙草だけじゃなくて、世の中にいくらでもあるのに、
どうして、喫煙者だけが、こんなにも不当な扱いを受けなければいけないのか、
ということ。

この点に疑問を感じる人が、圧倒的に少ないのは何故なのか、
私には不思議でならない。
むしろ、嫌煙うんぬんより、そちらの方が気になる。


これは、私が思うに、まず、政府・メディアによる、世界規模での洗脳の、見事な成功例であるということ。
従って、大騒ぎしている嫌煙家の方々は犠牲者であり、たいへんお気の毒です。

それ故に、民衆の心理の操作、スケープゴートなど、心理学的・社会学的な点から
検討されるべき、非常に興味深い問題です。

と同時に、どうして煙草が「悪」というイメージを植えつける必要があるのか、つまり
裏で動いている陰謀は何なのか、これによって誰が儲かるのか、
という点を明らかにしないといけないと思います。
(国民の健康のため、などというのは、煙草ばかり集中攻撃する理由の説明になっていません)

特定の人間や企業が、自分達が儲かる為に、これだけ世の中にたくさんの犠牲者を生み、
そしてあまりにもたくさんの人に不快感を与えている。
そっちの方が、巨大な「悪」です。断じて許しがたい、と思います。


しかし、それ以前にまず、これは単純に、絶対に喫煙者差別だと思います。
持っている資格や経験などが同じなのに、肌の色の違いで給料が違う、
というのと同じです。

喫煙者差別には、断固として反対します。



とにかく、たかが煙草ごときでこれだけ大騒ぎするっていうこと自体が、
あまりにもくだらないし、あまりにも無粋。

なんだか最近、粋じゃないことが多すぎる。
これ以上日本人が無粋にならないことを祈ります。


最後に以下のことばを引いて締めたいと思います。



「いったい、愛することができないといって、すぐに呪わなければならないものか? それは―
悪趣味だと、私には思われる。」
(ニーチェ 『ツァラトゥストラはこう言った』)








ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

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ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)

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  • 作者: ニーチェ
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「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

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