英文多読の日々 [言語・記号]
なぜかここひと月ほど、むしょうに英語の勉強がしたくなって、
というか英語が聞きとれないとか、英文を読んでも意味がわからない、
というのが妙に悔しくて。
で、たぶん最近読んだ以下の2冊に感化されたものと思われますが、
勉強と読書を兼ねて、やたらと英文の本ばかり読んでいます。
(「洋書を読んでる」といってもいいのだけれど、「洋書」と言うと、
一般的には英語で書かれた本だけれども、「洋」という言葉は本来
英語圏に限らない西洋全てが含まれる上に、私は仏語の本も読むため、
区別するために「英文の本」とします。なにかほかに適切な言葉がないものか。。)
ですが、じゃあ何を読もうか、というところで、少し困りました。
Oxford Bookwormsシリーズなども良いのでしょうが、
ちょっと薄っぺらすぎて。。(その割には高い)
で、いろいろ調べたり、考えたり、模索した結果、
以下、結論。
1) ベストセラー
文章が読みやすいものが多いですね。
しかも、一般的な表現が多用されていますし、また、アメリカ社会を理解する上でも役立ちます。
2) 自伝(autobiography / memoir)・伝記(biography)
よっぽど面白かったりして、読みやすいです。
3) 専門的な領域のものは避ける
日常ではあまり使われないような専門用語が多用されていたり、
また日常で使われる場合と意味が異なったりします。 例えば、 "assembly" といえば「会合、会議、集会」などの意味ですが
工学系の世界では、「組み立てる」意味で通常使われます。
4) 文学は避ける。読むなら中高生向け程度のもの
随分前に読みましたが、やはり英文学はややこしくて、読みづらいですね。
イギリス人らしい晦渋なかんじとか、日常ではまず使われないような形容詞を
多用したりとか、遠まわしな皮肉ないい方などが多く
(これは英文学というよりオスカー・ワイルドの文章の特徴かも)
また例えばいきなりシェイクスピアなんか読んでも、現代では殆ど使われない言葉や 表現が多く、辞書を引きまくったりして苦労が多い割には、あまり勉強にならないと思います。
なので、英文学を読むのは、あまり「英語」の勉強にはならないのではないかと。
(「英文学」の勉強にはなりますが)
なので、文学を読むのであれば、自分が好きな作品を読むというよりは、
ここは勉強と割り切って、少年少女向けなものが読みやすくていいですね。
Puffin Classicsというシリーズが安くていいです。
宝島、ピータ・パン、小公女、アーサー王伝説、嵐が丘、などといった
日本人にもなじみのある、いわゆる英米文学の古典、児童文学等が安価でたくさん出ています。
で、ガンガン英文を読みまくっていると、不思議なもので、
あまり頭の中で日本語に訳さなくなり、英語のまま理解したり、
イメージがわいたりするようになってきます。
これが、うれしい。
これによって、なんというのか、自分の前に新しい世界が開けたような気がして
それが英文を読む快楽のひとつなのだ、ということを知り、
なかなか新鮮な気持ちです。
こちらも参考になるかもしれません。
http://www.seg.co.jp/sss/review/osusume.html
http://www16.atwiki.jp/extensivereading/
http://www.nikkei.com/biz/skill/article/g=96958A9C93819696E3E2E2EA918DE3E6E2EBE0E2E3E28A84E0E2E2E2;p=9694E2EAE2E3E0E2E3E2E1E6E1E7
また、世界がどんどん英語化していっていることもいうまでもありません。
http://www.newsweekjapan.jp/special/2010/11/english.php
The Picture of Dorian Gray (Penguin Classics)
- 作者: Oscar Wilde
- 出版社/メーカー: Penguin Classics
- 発売日: 2003/02/04
- メディア: ペーパーバック
A Little Princess (Puffin Classics)
- 作者: Frances Hodgson Burnett
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2008/03/27
- メディア: ペーパーバック
Wuthering Heights (Penguin Classics)
- 作者: Emily Brontë
- 出版社/メーカー: Penguin Classics
- 発売日: 2002/12/31
- メディア: ペーパーバック
William Blake: The Complete Illuminated Books
- 作者: William Blake
- 出版社/メーカー: Thames & Hudson
- 発売日: 2001/04
- メディア: ペーパーバック
William Blake, The Conversion of Saul,
2011-04-25 20:26
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とても良いお話と思います。いわゆる文学少女的な方なのかと想像しています。私は、あまりマジメ系の英語の本は読まないので、大変失礼ですが、たまには、息抜きに、肩のこらないペーパーバックのJANET EVANOVITCH(Stephanie Plum novel)とか、SOPHIE KINSELLA(Shoppaholicシリーズ)、わりと新らしめのNewbery児童書(WALK TWO MOONS等)など、いかがでしょうか。古典ではないけれども、ひとときの友になると思います。もっとも、先の二つは、あまりに馬鹿バカしいので、ベストセラーではありますが、推奨する人はあまりおりません。どうか、読書で安らかなひとときをお過ごし下さい。
by 足立sunny (2011-05-16 00:50)
コメントありがとうございます。
おすすめ頂いた本、チェックしてみます。
by hgstrm2 (2011-05-16 20:26)