魔太郎がくる!! [奇想・妄想]
先日、本箱の奥の方から出てきた、藤子不二雄Aの名作・魔太郎がくる。
小学生のとき、これ大好きでしたが
いま読んでもやっぱり面白い。
というか、今読んで見ると、小学生が読むものじゃないだろうという
気もしますが。。
藤子不二雄Aの怪奇・オカルト嗜好は割と有名だと思うのですが
「ブラック商会 変奇郎」や「夢魔子」などと並び、
それがもっとも顕著にあわられた作品はこれでしょう。
思えば小学生のとき、これで悪魔とかドラキュラとかフランケンシュタインなんてものを
知ったような。
魔太郎にしても、変奇郎にしても、現在なぜかオリジナルとは表紙が差し替えられて
再発されていますが、
そのいかにも子供が読む本、というデザインのショボさが、
子供だましな感じで、悲しいです。。。
魔太郎がくる!!―うらみはらさでおくべきか!! (1) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 藤子 不二雄A
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1999/11
- メディア: コミック
ブラック商会変奇郎 (1) (藤子不二雄Aランド (Vol.031))
- 作者: 藤子 不二雄A
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2003/01
- メディア: 単行本
秋田書店の少年チャンピオンコミックスのスタイリッシュ且つ怪しいデザインに、
当時小学生だった私は、
自分の知らない、怪しくも強烈で、なんだか凄い世界がそこに広がっている気がして、
強烈に惹かれて、ドキドキワクワクしたものです。
思えば、大学に入って、澁澤を初めて知ったときに覚えた
強烈に惹かれる感覚も、これと同じものだったのかもしれません。
そして、実際そのフタを開けて見ると、
漫画としての面白さもさることながら、そこに描かれている世界観、趣味性などに
衝撃を受け、それが私の世界観を形成したように思います。
つまり、今にして思えば、これが私のゴス嗜好のルーツであることは
間違いないですね。
というより、私のルーツはこれだったんだ、
と改めて自己発見した思いがします。
いずれにしても、
現在のようなデザインでは、そんなドキドキワクワク感というか、
異次元への扉が開くというか、
そんな気持ちを起こさせないのでは。。
是非、オリジナルのデザインのまま再発してほしいものです。
やっぱり小学生くらいで好きになったものというのは、
その後の人生に大きく影響する、ということもあるんだな、と。
考えてみたら、江戸川乱歩も小学生の頃から読んでるしなぁ。
ところで、最近、藤子・F・不二雄ミュージアムがオープンしたようで。
http://fujiko-museum.com/pc.php
なぜFだけで、Aは除外されているのかわかりませんけど。
私が好きな藤子作品は、魔太郎、変奇郎、黒ベエ、夢魔子など、
その大半は藤子A 作品ですが
F作品だと、やっぱりT.P. ぼん、エスパー魔美、でしょうか。
藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
- 作者: 藤子・F・ 不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: コミック
2011-09-19 10:56
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