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プロヴァンス旅行記 (2) [旅・おでかけ・写真]

DSC_0103_HotelDeVille.JPG




さて前回の続きで、ミュンヘンからマルセイユに向けてのフライトから。

飛行機は小さくて、シート配列は2-2。
9割方席は埋まっていました。

1時間ちょっとのフライトなのに、軽食が出たのは少し得した気分。
最近は、こういう短いフライトだと有料だったりするのだけど、無料でした。
(少なくとも、SASは有料だと思う)

窓側の席を確保していたので、外の景色がよく見えたのですが
気がつくといつのまにか海の上空を飛んでおり
下を見ると、なんとなくコート・ダジュールっぽい風景。

それが、だんだんマルセイユに近づいていくにつれ、風景が一変。
なんていうのか忘れたけど、このあたり独特の、写真で見たことのある
白っぽいゴツゴツした岩が続く海岸線で、その美しさに少し感動。 
疲れも忘れ、テンションUP。

で、マルセイユには予定より20分程度遅れて到着、空港を出た時点で夜の10時を過ぎ、
いくら夏のフランスが夜遅くまで明るいとはいえ、さすがにまっくら。


PICT3742_Airport.JPG


この日の宿泊先はエクス・アン・プロヴァンスで、エクス行きのバスはまだあったけれど
エクスのバスターミナルからホテルまでたどり着けるか不安もあったので
タクシーを使いたかったけれど、結構ぼられる、という話もあるし、、
と迷いつつ、空港のInformationで相場を確認すると、だいたい55~60くらいでしょう、
という答え。 うーん高い。。 バスなら7~8euro。

迷ったあげく、タクシー乗り場へ行き、運ちゃんに料金を確認。
すると、60euroだといわれたので、さっきのInformationの人の言ったとおりだったので、
若干不安だったけど、まあぼられないでしょう、と思い切って乗ることに。

そしたら、この運ちゃんがほんとにいい人で、まー陽気でぺらぺらよくしゃべる。
マルセイユ訛りと思われるアクセントが強くて、半分くらい聞き取れなかったけど。
で、いざホテルについてみると、ほぼぴったり60euroでした。
時間的には、30分弱。
パリだと、シャルル・ド・ゴールから市内まで4~50分かかるけど、50euroくらいだったような。。

ちなみに、ホテルのReceptionは、さっきの運ちゃんとは違って、
全く訛りが感じられない、パリのフランス語とかわらない仏語。

そして、エレベータに乗ろうとしたら、出ました、フランス安ホテル名物、
めっちゃくちゃ狭いエレベータ。
一人乗って、スーツケース入れたらもういっぱい。。
しかも、扉は自分で開けるという。 なんなんですかね、これ。。

部屋は、まあ広くもなく狭くもなく。値段のわりには(87euro)いいかんじかも。


DSC_0034_HotelDuGlobe.JPG


でも、シャワーブースが凄く狭くて、日本人の私でもシャワーを浴びながら
体をぶつけたりして、体の大きい西洋人が設計したとはとても思えない代物。。

しかも、ホテルは全室禁煙。
これはきついわ。。 と思ったのですが、煙草を吸いたくなったら、ホテルの外に出て
吸えばいいだけの話なので、特に問題なし。
逆に、部屋で吸わないので、火の始末の心配をしなくていいから、いいかも。

で、シャワーを浴びたら結構体力も回復し、翌日6時には起床。 
朝食後、早速街に繰り出しました。 夏とはいえ、朝はちょっと肌寒かったけど。

これは、有名なロトンド。 美しかった。。

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噂どおり、噴水をよくみかけます。これがまたいい感じで。
こちらは、ロトンドから東に入ったエクスの中心地、ミラボー通りで見つけた噴水。


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街を歩くとすぐ気づくのが、ほぼすべての建物が、黄色がかったクリーム色の壁に、
緑っぽい窓枠、というカラーで統一されていて、そこに並木の緑が映えて、
本当に美しい町並み。 この色彩感覚は素晴らしい。
しかも、ただ美しいというだけでなく、なんともいえない、落ち着いた雰囲気があって
それがとても気に入りました。

まあ、オサレといえばそれまでだけど、そんな言葉では片付けられない
独特の落ち着きと軽やかさと、余裕のあるオトナ的洗練。

しかも、パリとか他の大都市のような喧騒とか、ゴチャゴチャ感がないんです。
決して人も車も少ないわけではないのに。不思議ですね。

正直この旅行の計画段階では、エクスはスルーしようかとも考えたんですけど
エクスに行ったことのある友達はみんな凄く推すし、南仏にいくからには、
エクスは基本っていうかその中心だし、とりあえず行っておこうかな、
くらいの感覚だったのですが、来てよかった、とつくづく思いました。

カフェもほんとにオサレですね。。
私ごとき者には、とっても敷居が高いんでございます。。


DSC_0056_Cafe.JPG


Hotel de Ville 前の広場もほんとに素敵。(冒頭の写真)
時計台がかっこいい。

マルシェも楽しかった! (何も買ってないけど)


DSC_0107_Marche.JPG



でも、この街でいちばん見たかったのが、サン・ソヴール教会
ギザギザして、とんがってるというか、針葉樹のようなそのファサードが、
既にかっこいいですね。美しいですね。


DSC_0073.JPG


わりとこじんまりしているんだけど、中に入ると、まず
円状に配置された柱廊と、そこに天井から柔らかな光が差し込む美しさに、
いきなりやられました。 これは、感動。。

そして、全体に漂う中世の雰囲気、
まさに、聖なる空間といった感が。 素晴らしい。 予想以上でした。


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過去数百年にわたり、ここで祈りを捧げてきた人たちの祈りの重みのようなものが
感じられて、自然と私も祈りたくなるというか、畏怖の念に近いものを感じました。

ここで見たかったのは、中庭の回廊。

http://www.web-provence.com/villes/aix-cloitre.htm

なんか、想像していたよりぜんぜんこじんまりしていて、
ちょっと拍子抜けだったけど、でもやっぱり、美しかった。


DSC_0086.JPG



しかし、中を見ていて、私が気になったのは、こちら。。

DSC_0094_1.JPG


なぜ、人形が。。

しかも、よく見ると、結構魂入ってます。。


DSC_0094.JPG



どうして、人形が祀ってあるのか。。

何の説明もなかったので、わからないんですが、
この何かを訴えるような表情といい、なにか意味ありげなポーズといい、
どう考えてもいわくありげで、というか、歴史の暗黒面がそこにいきなり
口を開いたような感じがして、とても印象的でした。



さて結構長くなってしまいましたが、これでもまだ2日目の昼くらいです。
次回は、TGVでエクスからアヴィニヨンに移動です。





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