多賀新 -線描の魔術師- [奇想・妄想]
春陽堂からリリースされている乱歩作品のカバーは、全て
多賀新によるものだと思うのだけれど
これが私は大好き。
ところで多賀新という、この異様な絵画を描く画家に関しては、
私はこれ以外の彼の仕事を知らない。
作品集なども、上にあげた乱歩作品のカバー作品をまとめたもの以外ないみたいだし、
もしかして、かなり若くして亡くなって、その活動期間もものすごく短かったとか?
など、いろいろ気になったので、少し調べてみた。
彼のサイト。↓
http://tagashin.com/
なんと、20代前半で独学で銅版画を学び始め、1973年に版画グランプリ展賞を受賞、
その後国内外で数々の賞を受賞されているとのこと。
http://www.albatro.jp/birdyard/illustration-art/taga-shin/index.htm
間違いなく天才でしょう。
この異形性、夢幻性、
炸裂するヴィジョン、イマジネーション、
すごすぎる。
しかもなんと、きわめてタイムリーなことに、
11月3日から、千葉県市川市の芳澤ガーデンギャラリーにて、
「多賀新 -線描の魔術師-」展が!
http://www.tekona.net/event/detail.php?id=5361
これは行かなくては。。
ところで私は、ときどき、あまり親しくない、かなりディープな趣味の知人なんかと、
かなりディープな話とかしていると、
丸尾末広とか、つげ義春とか好きでしょ?なんてよく言われたりする。
つまり、私はどうもガロ系と勘違いされてしまうことが多いのだけれども
まったくそんなことはなくて、むしろあまり好きではない。
また、私は単なるグロテスク趣味なのではないし
多賀新の絵がグロテスクだとは思わない。
私がそこに感じるのは、空間を切り裂くような、戦慄。
単なるグロテスクには、そのような戦慄がない。
ただ悪趣味なだけ。
2012-10-19 16:57
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0