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天才という謎 (2) [心理・犯罪]

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以前の記事で、天才ってなんなんだ、みたいなことを書いたのだけれど

先日、アンデルセンの童話を読んでいたら、
まさにその答えのようなことが書いてあってびっくりした。

ある詩人が、音楽会に行って、バイオリンの名人の演奏にいたく感動、
その感想を次のように記した。


「弓とバイオリンとが、自分のことをじまんするとしたら、じつに、ばかげたことだ。しかし、われわれ人間も、たびたび、同じような、あやまちをする。(中略)
われわれは、自分を自慢する。-だが、われわれは、みんな、神の演奏なさる楽器にすぎないのだ。神にのみ、さかえあれ!」
(アンデルセン 「」、「アンデルセン童話集(Ⅰ)人魚の姫」新潮文庫 所収)



つまり、この世に天才というものがあるとすれば、
それは、神によって演奏される、名器のようなもの。
いくらジミヘンだって、しょぼいギターを使ったら、いい演奏はできないし。


私は、宗教には一切コミットしていないけれども、
それでもこれが、私にはとてもしっくりくる。



それにしても、アンデルセンの童話は本当にすばらしい。
これは子供が読むものじゃない。
また後日改めて書くつもりだけれど、極めて質の高い文学。

アンデルセンこそ、まさに、天才でしょう。







完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1)

完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1)

  • 作者: ハンス・クリスチャン・アンデルセン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/05/16
  • メディア: 文庫



完訳アンデルセン童話集 2 (岩波文庫 赤 740-2)

完訳アンデルセン童話集 2 (岩波文庫 赤 740-2)

  • 作者: ハンス・クリスチャン・アンデルセン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/05/16
  • メディア: 文庫



人魚の姫―アンデルセン童話集 1 (新潮文庫)

人魚の姫―アンデルセン童話集 1 (新潮文庫)

  • 作者: アンデルセン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967/12/12
  • メディア: 文庫



おやゆび姫―アンデルセン童話集〈2〉 (新潮文庫)

おやゆび姫―アンデルセン童話集〈2〉 (新潮文庫)

  • 作者: アンデルセン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967/07/20
  • メディア: 文庫




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