最近のマクロビ事情など。 [食・体にいいこと]
最近、マクロビで検索すると、むしろ批判的なことの方が多く見受けられるように
なった気がする。
少なくとも、素晴らしい食事法みたいな扱いはなくなったし
雑誌の特集などでも、まず見かけなくなった気がする。
かわりに、糖質オフダイエットを見かけることが多くなった。
(これは確かに、いいと思う)
実際、google で「マクロビ」と入力すると、候補として「宗教」とかでてくるし。。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0407/497314.htm?g=06
なんとなくマクロビはあやしい、という印象が世間にはあったと思うのだけれど、
やはりその決定打になったのは、スティーヴ・ジョブスが亡くなったこと、なんだろうと思う。
彼は癌で亡くなったけれど、自分が癌とわかったとき、マクロビにはまっていた彼は、
一切の治療を拒否してマクロビで治そうとしていた、といわれてる。
でも、彼が亡くなったときは、マクロビうんぬんの話は殆ど報道されなかったと思うし
ジョブスに興味がある人でも、この件については知らない人も多いのでは。
http://ameblo.jp/aiai7wakuwaku/entry-11507194160.html
http://www.gizmodo.jp/2011/10/why-steve-jobs-refused-a-potentially-lifesaving-surgery.html
マクロビを厳格に実践していても、癌になるし(久司さん自身も大腸癌だし、 奥さんも癌で亡くなっている)、マクロビで癌を治すことは、たぶんできない。
私もかつては、体調をよくしようという目的で、マクロビにはまっていた。
マクロビを経てローフードへ、更にベジにたどり着き、
どれもいまいち私には合わないように思われて、いろいろ考えた結果、
現在は、野菜多めと少しの魚介を中心とした、ふつうの食生活を送りつつある。
体調は、マクロビにはまっていた頃よりぜんぜんいい。
もちろんローにしてもマクロビにしても、それぞれ長所はあるけれど、
私の経験から言えば、マクロビはいろいろ問題が多いかな。
まず、周囲との関係がおかしくなるし、
摂食障害などの重大な問題に発展しかねないし。
http://ameblo.jp/sarah-ctr/entry-10264312790.html
私がいちばん嫌だなぁと思うのは、
食に関して、ネガティブなことばっかり考えて、楽しめなくなる、ということ。
例えば、生野菜は体を冷すから食べない、とか、自然食以外全否定、
あれはいけない、これはいけない、ばっかりで外食が殆ど不可能、
さらには人の食生活を批判する、肉や玉子や砂糖を毒物かのように言う、、などなど
ネガティブなことのオンパレードになってしまう。
少なくとも肉や玉子、乳製品、砂糖などは毒物ではない。
食べ過ぎたらよくないよ、というだけの話。 そもそも、そのへんの理解がおかしい。
それを言ったら、玄米だって食べ過ぎたらよくない。もちろん。
そもそも、マクロビを始めるきっかけというのは、たいていは
体調をよくしたいとか、痩せたいとか、そういうことであるはずだし
そして実際、本当にマクロビが素晴らしいものなのだとすれば、
こういう食事をしてたら、元気になったよ、といったポジティブ感に満ちているはず。
なのに、実際は、ほとんどそんなの聞いたことがない。むしろ逆に、
続けていても予想していた結果はでない、
-> 何が悪いのかと悩む、
-> マクロビを厳格化し、あれがダメ、これがダメの自縄自縛となる
-> 我慢できなくてケーキなどを食べてしまい、自己嫌悪や罪悪感
-> ストレスがたまる一方、体調も一向によくならず、こころもからだもおかしくなっていく、、、
という人が大半なのではないだろーか。いわゆる負のスパイラル。
正直私もそうだった。
結局、生活がマクロビに振り回されてしまう。
でも、以前の記事で書いたように(なんと2007年)、私は途中でこれはおかしい、と気づいて
やめられたから良かった。
まあ、マクロビの問題点については、いろんな人が述べてくれていて、
私からいう必要はないと思うので、これくらいで。
ところで、マクロビ批判のサイトなどをいろいろ見ていたら、
マクロビのビジネス化が激しいということで、
クシマクロビオティックコンシエルジュという資格について言及されているのを見つけた。
http://haa.athuman.com/academy/food/shiken/macrobiotic.asp
http://haa.athuman.com/academy/food/kouza/macrobiotic.asp
マクロビオティックプログラムは、通常
「約1年~3年かけて習得するのがスタンダード」
であるにもかかわらず、ヒューマンアカデミーでは、
「久司道夫氏監修の」2日間集中プログラムで、
「マクロビオティックの基本知識」と、「KMI認定資格」をダブル取得
できるとのこと。
通常1年以上かけて習得するものが、たった2日で習得できてしまうわけですかー。
いやー すばらしいね。 おトク!
2日間の集中講義と、そのあとのテストだけで、10万円。。
この集中抗議、あ間違えた、集中講義は、内容を見ると、
マクロビの解説本一冊読めばわかるようなもの。
その本買えば、1,500円くらいで済むよね。
内訳を見ると、
受講料 60,000円
検定受験料 16,000円
認定料 20,000円
登録料 12,000円
(参照) http://www.foodanalyst.jp/macrobi.html
びっくりしちゃったな。
ていうか、これって、そこまでして欲しい資格なのかな? まあ、大きなお世話か。
例えば、国家資格である「基本情報技術者」は、受験料5,100円。
試験は、午前150分、午後150分におよび、内容的にもかなり厳しいもの。
TOEICは、5,565円だよ。
漢字検定は、、 まあいいや。
ちなみに、マクロビにはまりすぎると、どのような危険が待ち受けているか。
こちらのブログを読むと、本当に恐ろしくなる。
http://datsumacrobi.blog.fc2.com/blog-category-2.html
少なくとも、体調不良とか、ダイエット目的で、これからマクロビをはじめよーかなー、とか
思ってる人で、しかも現在の食生活がかなりテキトー、って人には、
ローフード+グリーンスムージー+糖質オフをオススメするけど。
たぶん、3ヶ月くらい続ければ、かなり効果があると思う。
でも、そのあとは、ふつうの食事に戻したほうがいいと思う。
やっぱり食事は、バランスが大事だから。
結局、体調が悪くなる最大の原因は、食事じゃなくて
ストレスとか、ネガティブな思考だと思うけど。
ストレスなく、いつもポジティブでほがらかに、毎日楽しく生きていれば
何を食べたって、健康でいられると思うけどね。
糖質オフ!でやせるレシピ―お肉もお酒もOK! (食で元気!)
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- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 単行本
楽々糖質オフダイエットレシピ (SAKURA・MOOK 74 楽LIFEシリーズ)
- 作者: 加藤シンゴ
- 出版社/メーカー: 笠倉出版社
- 発売日: 2013/03/25
- メディア: 大型本
写真 : 水戸 千波湖にて
2014-01-18 10:10
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