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天才という謎 [心理・犯罪]

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けっこう前の記事にも少し書いたことなのだけれど、

天才的な芸術家が生み出した偉大な作品というものを見ていると、
それらが人間の脳から作り出されているとは、到底思えなかったりする。


もし人間の脳によって作られているのであれば、例えば、どうして
絵を描くのが上手な人とヘタな人がいるんだろーか。

例えば、人間の運動能力というのも、個人差は大きいけれど
それは、たいてい特殊なトレーニングの結果であることが多い。
しかし、絵画に関しては、小学生くらいの時点で、上手い子とヘタな子とで、大きく差が開くし
その差が大きすぎる。
しかも、何の絵画教育も受けていないのに、素晴らしい絵を描いたりする。
それは、脳の違い、としか説明のしようがないんだろーか。

ブレイクにしてもピカソにしても、それまで誰も見たことのないような絵を描いているけれど
なぜそんなことができるのか?


どんな英才教育を行っても、天才的な人間というのは育てられない。
せいぜい秀才レベル。
むしろ全く教育を受けていない人が、とんでもない才能を発揮することが多い。
60年代の偉大なロックミュージシャンに、正規の音楽教育を受けた人って、
どれだけいただろうか。たぶん殆どいない。

つまり、天才的な才能を発揮するかどうかは、たぶんその人が受けた教育とは、
まず関係がないといえる。


国や時代によっても違う。
天才的な創造性というものが、純粋に人間の脳によるものならば、
世界中のどこの国からも、そしてどんな時代にも、そういった天才が出てくるはず。

たとえば、西洋美術の歴史を見ればわかるけれど、ルネサンス前とそれ以降とでは
明らかにその絵画の質とか、技術的なレベルが違ってる。
どうして、こんなにも急激な変化が起きたんだろーか。


他にもたとえば音楽もそうで、楽器の演奏であれば、それほど大きな差はつかないけれど
こと作曲となると、できない人は全くできない。
かと思えば、ポール・マッカートニーなんて、朝起きると4曲分のアイデアが浮かぶ、
とか昔言ってた。

バンドをやっていたときは、天才的な名曲を連発していたのに
そのバンドが解散するか、その人が脱退するかした途端に、
つまらない曲しか作れなくなる人って、たくさんいる。
仮に天才というものを、特殊な脳のなせる業だとすると、
これは説明がつかないような気がする。



天才的な能力は、特殊な脳によるもののなせる業なのか。
それとも、神(のような存在)からのメッセージを受け取ることのできる
特殊な体質によるものなのか。。



。。などと考えれば考えるほど、やはり、天啓というものを考慮しないと、
説明がつかないのではないか、と、最近よく思ってしまう。

まあ、これは結論の出しようもなければ証明も不可能だけれど
やはり、人間という生き物、そして創造性というものの謎と不思議さを
痛感せずにはいられず。







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