羽沢ガーデン 取り壊し。

以前の記事でも書いたことがあるけれど、
ここ数年、その保存をめぐってもめていた羽沢ガーデン、
最近はどういう状況なんだろう、と思ってみてみたら、
たいへんなことになっていた。

http://green.ap.teacup.com/hanezawa/


ショックだった。

ここに書かれていることは、本当にひどすぎる。
保存をめぐって裁判中なのに、取り壊し作業を始めるとは、どういうことなのか。


羽沢が取り壊されてしまった、もう二度とあの姿は見られない、
ということ自体、とても悲しいことなんだけれど、それと同時に、

これだけ反対運動が行われているにもかかわらず
ましてや裁判にももちこまれているにもかかわらず
金儲けのためならば、文化遺産といっていい美しい建物であろうがなんだろうが
平気で潰してしまう
それが日本企業だ、ということを、改めて認識させられたことが、悲しい。

なさけない。

美しい建物などを残していこう、文化と歴史を守ろう、という意識は、
市民レベルでは強いのに、企業側のこのていたらくは何なのか。

もう、怒りを通りこして、悲しみしかない。
もちろん、何もできない自分の無力さにも、怒りとか情けなさも感じるけれど。

日本は、いつになったら、
美しい文化や歴史、国土を守り、先人の遺してくれたものに敬意を払う、
そういったことの方が金儲けよりも大事とされるような国になるんだろう。

じぶんの国と国土を愛する、という極めてシンプルなことと
美しいものを美しいと思い、それを愛し、大切にする
そんな人間として当たり前のことがわかってない人間が多すぎる、この国は。

「ものづくり」だとか「技術革新」、「国際的競争力」なんかを重視して、
優秀な人材を育てたりすることよりも、遥かに大事な、
優先されるべきことがあると思う。


いずれにしても
羽沢を壊してマンションを建てるのは、三菱地所。
この会社が日本の文化の破壊者であることを、絶対に忘れない。