サイコ

年末年始は結構時間があったので、久々にツタヤへ。

で、ヒッチコックをいくつか借りた。

というのも、少し前に、５時に夢中サタデーで、宇多丸さんがヒッチコック映画を紹介していて、
その素晴らしさを力説しているのを見て、そういえば長いことヒッチコック作品見てないなあ、
しかもサイコは確か見たおぼえがなく、そのうち見てみよう、と思っていたから。

で、サイコを見てびっくり。


意外な展開＆先が読めない展開、
スリリングでシャープな演出、
そして、アンソニー・パーキンスの名演技。

私はだいたい映画を見ていても集中力が続かなくて（だから映画館には行かない）、
DVDを見てても途中で一旦止めて、続きはまたあとで見よう、
なんてことが多いんだけど
これは、あまりの面白さに、一気に見てしまった。

え？どういうこと？みたいな展開の連続、
緻密に計算された演出＆映像で、すごくハラハラさせらるし
途中でダレることがまったくない。
とにかく、全編を包むなんともいえない不穏な空気というか、
ピリピリとした空気感みたいなものがすごい。

サイコといえば、あのシャワールームで殺されるシーンばかりが有名だけど
ラストのアンソニー・パーキンスが不気味にニヤリとするところとか、
ホテルの剥製に囲まれた応接室とか
すごく印象的なシーンが多い。

なんか、藤子不二雄Aの、ブラック商会変奇郎、黒ベエといった作品に通じる雰囲気も。
（ていうか藤子不二雄Aがヒッチコックの影響を受けてるんだろうけど）


出てくるキャラもみんな魅力的。
母親の住む家の、ポーを思わせるアメリカン・ゴシック的な雰囲気も私好み。
うーん　サスペンスとかスリラーとかいうより、アメリカン・ゴシックとして
見る見方もありかと。

素晴らしい映画。　映画の教科書。
これぞ映画、ってかんじ。
正月からいいものを見たなぁ。

最近あまり映画を見なくなっていたんだけれど、
やっぱり映画はいいなあ、と痛感。

しばらくヒッチコックにはまりそうな気がする。













また、宇多丸さんは、この本を激推ししていて↓、

定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー

• 作者: フランソワ トリュフォー
• 出版社/メーカー: 晶文社
• 発売日: 1990/12/01
• メディア: 単行本

これを見ると映画の見方が変わる、というか、
すごく勉強になる、と言われていた。
（トリュフォーがヒッチコックマニアだったというのも初めて知った）

これもそのうち読んでみたい。

サイコ [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
• メディア: Blu-ray

サイコ (1960) ― コレクターズ・エディション [DVD]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• メディア: DVD

コメント 4

>> 集中力が続かなくて（だから映画館には行かない）
>> DVDを見てても途中で一旦止めて、続きはまたあとで

↑この部分、全く私と同じです。(^^;)
サイコはもう随分前に見たけどほとんど忘れてしまってますので、
また見たいですね。
by lequiche (2013-01-07 14:51) 

私も年末年始はヒッチコック映画にはまり、すでに１０本くらい借りました＾＾；
ヒッチコック、最高ですよね！
今ちょうどサイコを借りていて、もうすぐ見ようと思っていたところでした。
面白かったんですね！
怖いイメージがあるので、昼間に見ようと思ってます。。汗
by yuki-.- (2013-01-07 17:45) 

lequicheさん、コメントありがとうございます。
映画見てると、たいていは、集中力切れますよね。。
でも「サイコ」は、一瞬たりとも気が抜けませんよ。
私がここまで集中して見れるのは、「ゾンビ」、「悪魔のいけにえ」、
「野獣死すべし」くらいでしょうか。。
by hgstrm2 (2013-01-07 20:03) 

yukiさん、コメントありがとうございます。
今日は「知りすぎていた男」を見ました。
これもなかなか良かったですが、
個人的には、「サイコ」の方がぜんぜん好きですね。
by hgstrm2 (2013-01-07 20:45)