さよなら 東横渋谷駅

明日、3/16(土）より、副都心線が東急東横線に直通運転されます。

ふーん　そうなんだー　
じゃあ渋谷始発じゃなくなるから、座って帰れなくなるね
くらいにしか思っていなかったのですが

よく考えたら

東横の渋谷駅が地下化されるわけで、つまり現在の地上の駅は廃止されてしまう、
ということに、今週になって初めて気づきました。　アホですね。


そう思ったら、急に悲しくなってきた。

私は学生のころから東横線沿線の住人。
何度か引っ越しをして、数年離れたことがあったものの、基本的にはずーっとこの沿線に住んでる。

今でこそ渋谷に行くことは年に数回になってしまったけれど
学生の頃は、毎日のように、ここを使っていたわけで
まあ、思い出が一杯詰まっている、というほどでもないけれど
生活の一部だったわけで、
それがなくなるとなっては、やはり悲しい。

東横の開発をしている人は、こういった利用者の哀しみをいうものを
考えたことがないのでしょうか。

まあ、そんなことよりお金が大事なんでしょうけど。


で、私は撮り鉄でもなんでもないけれど、思わず写真を撮りに行ってしまった。

意外にも、結構たくさん写真を撮りにきてる人がいて、びっくり。







これを機に、なんとなく、改めてじっくり駅の構内や、改札の周辺を見た。

学生の頃が思い出される。

あの頃は、今みたいにpasmoなんてなかったから、
切符売り場はいつも大行列ができていて、切符を買うのがたいへんだったなぁ。

ていうかpasmoみたいな便利なものは、想像もできなかった。

駅前交差点にスタバもなかったよ。


学校に行ったり
アルバイトに行ったり
渋谷で夜遅くまで飲んで終電がなくなって、学芸大学の先輩の家に泊めてもらったり
そして翌朝その周辺の高級住宅街ぶりにびっくりしたり

いろいろあった。








当時、本当に貧乏で、風呂無しアパート暮らしの学生だった私は、
同じ東急でも、決して高級住宅街なのではない、若干ダークなサイドに住んでいて、
いつか私も、こんな素敵な街で、素敵なマンションに住みたいなぁ、
なんて思っていたものだけれど

いま、その夢は、かなっている。
人生は結構思い通りにいくこともあるものだなあ、と
そう考えると感慨深いものがあるけれど。



初めて東横線の渋谷駅を使ったのはいつだったろう。
たぶん大学２年生くらいのことだったと思う。

それまで東京でふだん乗っていた路線といえば、
小田急線、井の頭線、京王線、山手線、くらいだった私。

自由が丘にいったこともなかった。
ていうか、若干こころを病んでいて、反社会的で荒んだ生活をしていた当時の私は、
絵に描いたようなおしゃれな街で、おしゃれな女子大生やOLが闊歩する街、
というイメージが恐らく今以上に強かった当時の自由が丘という街に対しては、
かなりの反感すら感じていたと思う。

それが今では、すっかり私の生活の中心になっているのだから
人生は本当にわからないもの。


小田急と比べてるとすいてるね、とか
町並みも他の路線と比べてきれいだし
車内も平和だねとかそういう印象もあったけど
東横線を知ってから、私の中の東京のイメージが変わった気がした。

それで気に入って、他の沿線からこっちに引っ越してきて、
それ以来、すっかり住み着いてしまった。

こうして改めて振り返ってみると、
東横線の渋谷駅は、私にとっては、そんな新しい世界への入り口であり、
今の私の生活の、ある意味でスタート地点だった、とも言える。


まあ、東横線自体がなくなるわけじゃないんだから、
そんなにセンチメンタルになる必要も無いんだけど
なんか、やはり、自分の中の何かが消えた、みたいなかんじで。


http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20120521/568649/?bpnet

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1303/14/news104.html

http://togetter.com/li/471932

http://sankei.jp.msn.com/life/photos/130315/trd13031508560009-p2.htm