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世間と私。 [日々の泡]

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ゴダールの 『女は女である Une Femme Est Une Femme』 を見た。
正確に言うと、途中まで見た。
なぜなら、あまりにもつまらなすぎて、寝てしまったからで。

でも、この映画が好きだという著名人とか、業界人も多いので
世間的には、割と評価されていると言える。

世間一般の評価ならまだしも、60年代のフランス映画などを結構見てるような人と
私の評価とがここまで違うというのは、ちょっと驚き。

先日の記事にも書いた、いいともを見てもぜんぜん面白くない、という件にしても、
なんだか最近、私の価値観と世間の価値観とが、あまりにもずれている、
ということを強く感じることが多い。

これはなんなんだろう。。

すごく共感できるのは、5時夢木曜の、岩井志麻子さんと中瀬親方くらい。
だから毎週欠かさず見てしまうんだけどね。
この2人は、ほんと大好き。



で、話を戻すと
その評価が大きく割れている、という意味で思い出すのは、
映画評論家でさえ、何が面白いのか全くわからない、
全く意味がわからない、といって全否定する人すらいるらしい、
去年マリエンバートで』だけれど、
私はこちらはぜんぜんOK。 むしろ大好きな映画。

理解できるか?といわれれば、正直、私も何がなんだかわからない。
でも、私が思うに、これは内容を理解しようとしたらダメなんで、
このなんともいえない夢幻的な空気、
スタイリッシュでゴージャスな映像を、純粋に楽しむべきもの、だと思うけど。

ていうか、よくわからないけど、何故か、ぐいぐいと引き込まれる、
そんな魔術的な魅力がこの映画にはあると思うし
それが映画ってものだと思う。
これほど魔術的な映画を私は知らない。




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では Une Femme Est Une Femme は?

ポップでカラフルで、おしゃれ、とかいう人もいるけど
まあ確かにそうだけど、そういうオリーブ少女(死語)的ともいえるおしゃれ感は、
私にはぜんぜんピンとこない。

セリフが詩的だとかいう意見もあるようだけど、
これもぜんぜんピンとこない。
わたしは黄色いお魚になってみたいのよ、とか言われても、はぁ?だけど。
奇をてらってるだけとしか感じられない。
これを詩的とか言われても困る。

音楽の斬新な入れ方が見るものの感覚を狂わすのだ、とかいう意見もあるけど
これも何がおもしろいのかわからない。 うっとーしいだけ。
別に感覚を狂わされたくなんかないし。 
こっちはただ、面白い映画を見たいだけなんだけどな。

ただ、私はゴダール嫌いとか、そういうことはなくて
「勝手にしやがれ」はもちろん、「気狂いピエロ」とか「軽蔑」などは好き。
それはたぶん、そっちのほうが、ちょっと不良っぽくて、粋だから、
なんだろうね。

ゴダールっていう人は、映画というものの魔術性というか、魔術的な魅力、
っていうものを、わかってる人だと思うんだけど
「女は女である」にはそれが感じられない。

でも、「勝手にしやがれ」には、感じられる。
マリエンバートのそれとは別物であるにしても。


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世間の評価と自分の好みとの溝を感じるといえば、
最近それを強く感じたのが、RADIOHEAD

私は彼らのデビュー当時は好きだったけど、
"KID A" あたりから、急速に興味を失ってしまった。

で、最近、彼らの "Amnesiac" を久々に聴いて、
けっこう感動してしまったのだけれど、
というか、レディオヘッドってやっぱり凄いバンドだなー、
と思ってしまったのだけれど
世間的には、このアルバムはあまり評価されていないらしい。
それが私にはわからない。

"Amnesiac" よりも "KID A" の方が好きな人っていうのは、
Pyramid Song とか
I Might Be Wrong を聴いてもなんとも思わないんだろーか?

UKロック史上屈指の名盤とされる "OK Computer" にしても、そんなに凄いかな?と。
確かにそれまでこういう音楽を作った人がいなかった、
という意味では、新鮮に聴こえるけれど、
同じような曲が多いし、結構退屈。
その前の2枚の方が私は好き。
"My Iron Lung" とか、最高だし。

凄い、という意味では、たとえば
Suedeの "Dog Man Star" などは、ほんとに凄い作品だと思うけど
これも世間的にはあまり評価されてないような。。

個人的にはSuedeの作品中ではもっともださいと思われる、
”Coming Up" のほうが、ぜんぜん売れたわけで。


。。わからない。



なんか、フシギだなぁ。





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