ヒトガタへの受胎告知 [美術・建築・デザイン]
渋谷東急文化村で行われていた人形の展覧会、
”人形偏愛主義 - ヒトガタへの受胎告知”
へ行ってきた。
もう2週間くらいまえだけど。
考えてみれば私は人形の展覧会には殆ど行ったことがない。
数年前に、パリのポンピドゥーセンターでベルメール展を見て以来か。
そういった情報って、ふだん入ってこないので
よほど細かくチェックしていないと、見逃してしまう。
今回は、Facebookで、作家さんのお知らせで知ったのでした。
Facebookって、実はコミュニケーションツールというよりも
こういう最新情報収集ツールとしてかなり使える、ということに気づいた。
知らない作家さんばかりだったけど
みなさんとても素晴らしかった。
冒頭の画像は、今回の展覧会のポスターで、
中嶋清八さんの写真が使われている。
四谷シモン直系の、凛とした美少年像が美しい。
林美登利さん、森馨さん、木村龍さん、本城光太郎さんの作品が印象的。
とくに、林美登利さんの作品が強烈だった。
赤ん坊の手を多肉植物のように見立てたりだとか、
私の中の人形の概念を覆すと同時に、
悪趣味/生理的不快感ギリギリの、その造形、センス。
日本の人形は、その多くは、少女のイノセンス性を強調していたり、
或いはゴス的な方向に走りがちなのだけれど、
そういった作家さんたちとは一線を画す、その独創性。
すごい、と思った。
ワールドワイドに人気が出そうだと思うのだけれど。
赤ん坊や幼児が、植物や昆虫などと融合しているようなその造形は、
異形といえば異形だけれど、そのひとことでは片付けられない
不思議な魅力に、強くひかれる。
http://midori.cernit.pupu.jp/?eid=1172193
まーそれにしても、
私はやはり人形が好きなんだなー、ということを改めて痛感。
会場内は撮影禁止だったので、一切写真が取れなかったのは残念。
ちなみにYasoでもいま人形の展覧会開催中。(明日まで!)
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2014/08/yaso_doll2014.html
別冊TH ExtrART file.01〜身体をまるで、オブジェのように
- 作者:
- 出版社/メーカー: 書苑新社
- 発売日: 2014/06/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2014-08-30 08:50
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